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この日の夜は、格別に長く感じる。
イネスが見せた言動の中に、何か引っかかるものを感じたテオは、単身イネス監視の役に自らを任じた。
とは言っても、盗賊ギルドに所属していないテオの能力では、監視対象に接近した状態では、ほとんど
何も出来ないに等しい。
そこで出した結論として、テオはイネスの自宅近辺に張り込み、動きがあれば尾行する、というような、
実にオーソドックスな手法に打って出た。
イネスの自宅は、水鏡亭と同じく西街区住宅街の裏道にある。
どちらかと言えば貧相な集合住宅の一階に間借りしており、周辺住民ともそれなりに親しいようだった。
その為、素人が変に張り込みなどしようものなら、すぐにイネスの耳に入ってしまう恐れもある。
テオには一層の注意が求められた。
如何に見通しの悪い路地裏の夜ではあっても、周辺住民に自身の存在を知られる訳にはいかない。
(こんな時に、武辺技一辺倒の自分に腹が立ってくるなぁ)
武芸一筋に生きてきた事に、後悔はしていない。
しかしながら、冒険者として生きていくには、更にプラスアルファの要素が必要だという事を、テオは
この夜、いやという程に身に沁みて感じざるを得ない。
幸いながら、今夜は曇天が星明りを遮断し、月明かりもほとんど射し込んでこない。
裏路地沿いに積み上げられた木箱の陰にその長身を窮屈そうに押し込みながら、テオは神経を集中させ、
じっとイネスの部屋の粗末な木製扉に視線を注いでいる。
どれほどの時間が経過しただろうか。
表通りの方から、息を弾ませて駆けてくる気配が複数、テオの視界の中に現れた。
いずれも見覚えのある面々で、官憲隊西街区守備隊の隊員達であった。
そのうちの一人が、近所迷惑も顧みず、イネスの部屋の木製扉を大きな音を立てて叩いた。
さほど間を置かずに、部屋の主である若い精悍な顔立ちが、ランタンの光を伴って扉の奥から覗き出た。
「どうした?」
「隊長、大変です!詰め所が一団の狼藉者どもに急襲されています!」
部下の急を告げる一言に、イネスの顔色が一瞬にして変わった。
「何だと!?」
叫ぶや否や、一旦扉の奥に引き下がったイネスは、次に現れた時には軽武装に身を包み、戸締りもせずに
部下達を伴って表通りの方へと走り去っていった。
本気でイネスの身辺を探るなら、このタイミングを逃さずに、イネスの部屋に潜入して物色すべきだが、
盗賊ではないテオの頭脳には、そこまでの発想はわいてこなかった。

その詰め所を襲撃している狼藉者集団の中に、ゴルデンの姿もあった。
彼は他の面々と同じく、大き目の手拭を頭と顔に巻きつけ、一応は、素性が割れないようにしてある。
が、ドワーフ特有の体格と動作は、どんなに頑張っても目立ってしまう。
出来れば後方支援役などに回ってあまり矢面には立ちたくなかったゴルデンだったが、サラザールの
指示に従い、最前面の突撃部隊に編入されてしまった。
重量のある大きなハンマーを武器として供給されたゴルデンの破壊力は、他の襲撃部隊の面々と比べても、
頭一つ分、群を抜いていた。
突入力を期待していたサラザールの思惑としては、これほどの適役は居なかったであろう。
(やれやれ・・・願わくは、イネス隊長と鉢合わせしない事じゃな)
内心諦めつつも、ゴルデンはサラザールの指示に忠実に従い、詰め所の木製扉や、邪魔になりそうな
テーブル、椅子などを次々に破壊してゆく。
彼の左右では、同じく力自慢の襲撃部隊メンバーが、ゴルデンに負けじと破壊活動に勤しんでいた。
そこに、別の官憲隊メンバーが加勢に加わって反撃に出てきた。
イネスの顔も、その中に見られた。
(うむむ、結局来てしもうたかい)
なるべくイネスの居る方面には向かわないよう、細心の注意を払いながら、ゴルデンは詰め所の奥へと
駆け込んでゆく。
彼のすぐ背後に、司令官であるサラザールの姿もあった。
覆面で顔を隠していても、相変わらず陰鬱な雰囲気が漂うのは、最早彼の個性と表現すべきだろうか。
この直後、全くの偶然だったのだが、ゴルデンは詰め所の跳ね窓の外に見える裏路地に、テオの姿を
発見していた。
(あいつ、何やっとんじゃ?)
もちろんテオは、イネスを追跡してここまで走ってきたのだが、もちろんゴルデンには、そんな事情は
露ほども分からない。
そうこうするうちに、ゴルデンは次に飛び込んだ一室で、例の化粧箱を発見した。
「よし、あったぞ!あれを持ち出すんだ!」
サラザールが意気高揚として叫んだ時、その背後から官憲隊守備隊の誰かが長剣で切りつけてきた。
肩口から背中にかけて、まともにその一撃を浴びたサラザールは、情け無い声音で悲鳴をあげた。
指揮系統が乱れると、この手の烏合の衆はすぐに崩壊するのが常だが、この襲撃部隊に限っては例外で、
ゴルデンは突入前に言い含められていた通り、化粧箱を担いで脱出を試みた。
他の襲撃部隊メンバーも、ここで捕縛されては自分達の身の安全が保証されない事を知っているのか、
必死になって抵抗している。

「こっちだ!」
不意に、ゴルデンに呼びかける別の影が、詰め所の裏口に通じる廊下の向こうで手招きしていた。
何故かその人物は、官憲隊の軽武装に身を包んでおり、更に口元にはゴルデン達と同様に、手拭いを
巻きつけて素性を分からなくしている。
しかしいずれにしても、ゴルデンに脱出路を提供してくれる意図を持っているという事は、いわゆる
内通者であろう事は、如何に鈍いゴルデンでもすぐに察しがついた。
「サラザールさんはどうするんじゃ?」
「大丈夫、こっちで手を回す。お前はとにかく、それを持って早くここから出ろ」
ゴルデンは、覆面の内通者の指示に従って、ひとまず詰め所の裏口に飛び出した。
その脱出の様子を、遠巻きに眺める位置から、テオがじっと注視していた。
(あれは、例の化粧箱!)
イネスを追跡していてとんだ騒乱を目撃する羽目になったテオだが、ここで思わぬ展開に立ち会った。
今回の事件の核とも言うべきユニコーンの角が納められていた、例の化粧箱が持ち出された。
既にあの中には、本来入っているべきものが入っていない。
にも関わらず、この襲撃者達は、当初の目的からそうであったように、あの化粧箱を奪取したのだ。
何かがある。
直感的にそうひらめいたテオだが、彼のそもそもの目的は、イネスの監視であった。
ここで方針転換して、化粧箱の行方を追跡すべきかどうか。
(でもあのずんぐりした体型・・・まさか、ゴルデンじゃ?)
ドワーフとは異なり、夜目がほとんど利かないテオにとっては、類推する事しか出来ない。
が、その走る姿といい、体型といい、まさしくゴルデンその人にしか見えないほどそっくりであった。
いや、そっくりも何も当の本人なのだが、テオにはそこまで断定するだけの材料が無い。
闇の中で訝しげに眺めているテオとは対照的に、ゴルデンはこの後の行動について判断に迷っていた。
彼がサラザールから与えられていた指示では、化粧箱奪取後は、そのままグラッフェンリード別邸に
走れという事だったが、ここでそのまま素直に引き返すべきか否か。
今、ゴルデンは対グラッフェンリードに際して、半ば切り札とも言える物品を抱えているのである。
馬鹿正直にサラザールの指示に従うのは、目の前の獲物をみすみす逃すようなものであった。
しかしその一方で、テオがどう動くのか分からないという不安もある。
ここで下手にテオが自分と行動を共にして、最悪の場合、官憲隊に捕らえられてしまうと、最早
どうにもならないような状況に陥るのではないか。
(頼むから、こっちには来るなよ!)
内心ゴルデンは、半ば悲鳴に近い声で叫びたい気分だった。

ほんの少しだけ、時間をさかのぼる。
イネスに関して疑惑が生じている事を、どう処理すべきか。
この事でしばらく頭を悩ませていたフォールスだったが、一人で考えても仕方が無いと割り切ったのか、
まずはイネスに関する情報を得る事が先決だと判断し、手始めに、キャロウェイから話を聞く事にした。
キャロウェイは、珍しく緊張した面持ちのフォールスを自室に招き、果実酒を酌み交わしながら、話に
耳を傾ける姿勢を示した。
「イネスか・・・官憲隊に採用されたのは、今から丁度一年ぐらい前だな」
初めてこのアズバルチを訪れた時、彼はまだ冒険者だった、とキャロウェイはどこか懐かしそうな視線を、
燭台の灯明かりに投げかけながら言った。
家系的には悪くないらしい。
イネス本人がキャロウェイに語ったところでは、オランの下級騎士の出だという。
オラン、というところにフォールスは幾分引っかかるものを感じたが、偶然かも知れない。
「剣の腕だけでなく、面倒見の良さと統率力が見出され、官憲隊入隊後僅か一ヶ月で、現在の西街区
  守備隊長に抜擢されたんだ。祝い酒を一緒に飲んだから、俺もよく覚えているよ」
ここまで聞く限り、イネスに不審な点は何一つ見当たらない。
切り出すべきかどうか迷ったが、フォールスはキャロウェイも巻き込まれた当事者である事を加味し、
盗賊ギルド・アズバルチ支部での情報の食い違いについて、正直に話す事にした。
聞き終えてから、キャロウェイは怪訝な表情を作った。
「その世話役、相当あてにならん奴だな。その程度の情報力でギルドの支部で世話役に就いているなど、
  考えられん話だ」
「・・・ちょっと待ってください。じゃあ、実際はもっと別の情報があると?」
フォールスは、いつになく興奮した口ぶりで反問した。
若干言いよどむ仕草を見せたキャロウェイだが、やがて決心した様子で深く頷いた。
「一部でクリスタナ失踪の噂を吹聴していたのは、ヤニツァ・ドログバって奴でな。イネスの部下だ。
  実はイネスは、そのヤニツァを疑っている。ただそいつは、イネスの直属の部下なもんでな。自分の
  下に敵の内通者が居たとなったら、首が飛んでもおかしくない。だから奴は、秘密裏に動いて、何とか
  自分の手だけで尻尾を掴もうとしているんだよ。まぁさすがに俺には全て話してくれたんだがな」
「そこまで話して頂いたという事は、イネス隊長の手助けをしろ、という事ですね?」
再び落ち着きを取り戻したフォールスの声に、キャロウェイは静かに頷いた。
「今のあいつは、相当テンパってる。自分の部下が怪しい上に、主筋の令嬢までが誘拐された。おまけに
  俺やガルシアパーラといった連中も、謎の暗殺者から守らねばならん。察してやってくれ」

ゴルデンを含む官憲隊詰め所襲撃部隊が出払った後、リグは持ち前の敏捷さを活かして、早速行動に出た。
グラッフェンリード別邸に向かった彼は、グラスランナー特有の体躯の小ささを利用して闇に紛れ、
陰から陰へと飛び移りながら、敷地内に潜入した。
外側から監視しているだけでは、最早埒が行かぬと判断した彼は、内偵しているエナン達と合流する事で、
更に一歩突っ込んだ情報を得ようとしていた。
尤も既にエナンはグラッフェンリード側に正体を知られ、囚われの身となっているのだが、今の時点では、
リグはその事実を知らない。
しかし、グラスランナーの持つ天性の幸運が、彼にエナンを発見させるに至った。
何かがあるとすれば、まず地階であろう。
そのセオリーと直感に従ったリグは、下着姿で冷たい石床に横たわるエナンの白い裸体を発見したのだ。
ごく普通の邸宅である為、地下牢などというものは設置されていない。
天井付近の裏庭を望む明り取りの小さな格子窓から、薄い月明かりが射し込んでいる。
全身に幾つかの青痣や、擦り傷のような細かい怪我が点在していたが、意識ははっきりしているようだ。
しかし何よりリグが気まずい思いを抱いたのは、エナンがこの冷たく薄暗い地階の倉庫で、複数の男達に
性的暴行を受けた形跡を色濃く残している事であった。
彼女の端正な美貌と、均整の取れたプロポーションならば、粗野な連中の手にかかってもおかしくない。
増してエナン程の強気の女性を蹂躙する事で、より大きな快楽を得るタイプの野獣どもも居るだろう。
捜査官という立場上、そういった危険には幾度となく遭遇しているだろうが、矢張りこうして現実に
目の当たりにしてしまうと、リグには一層痛々しく思われてならなかった。
「やぁ、丁度良いところに来てくれた・・・この縄を、外してくれないか?」
それでもエナンは、いつもの氷のような無表情さを維持しつつ、毅然とした態度で起き上がった。
後ろ手に縛り上げられた縄をリグが解く間も、エナンは他の気配が生じないかどうか、神経を集中させて
警戒を続けている。
さすがと言う他無いだろう。
リグは敢えて、エナンの身に起きた事には触れようとはしなかった。
「ゴルデンはどうしたの?」
「さぁ・・・私にもよく分からん。ただ、ここの連中は私の正体を知っていた。誰かが知らせでもしない
  限り、有り得ない話だ」
逆に分からないのは、何故かゴルデンの正体は知られていなかった事である。
そこから考えられるのは、エナンを知っていて、逆にゴルデンの事は知らない人物が、彼女を危機に
陥れた張本人であるとも言える。
つまり敵は、リグの存在も知らない可能性が高いという事であった。

レイ・クラウザーは、筋骨隆々の大男ではない。
しかし、クリスタナを肩口に軽々と担ぎ上げるだけの筋力と体躯の持ち主ではあった。
よくよく見れば、腕っ節も結構太い。
着やせするタイプのようで、幅広い肩幅と大きな背中は、彼の長身を決して細長くは見せないだけの、
骨太な逞しさに満ちていた。
「けどよぉ、本気か?お前さん一人じゃ、どうにもならんかも知れんぞ?」
自分で話を振っておきながら、いざルーシャオが単身ユニコーンの角探索に動こうとすると、今度は
逆に不安を煽るような台詞で意地悪く笑う。
しかし不思議な事に、ルーシャオはさほど恐怖を感じなかった。
むしろ、レイ・クラウザーの半ばからかうような口調に、自尊心を大いに奮い立たされたと言って良い。
「何とかしてみますよ。駄目元なんですし、やばそうならすぐに逃げます」
「まぁ無理だけはすんなよ」
後で知った事だが、レイ・クラウザーの物言いは、彼特有の人材育成術の一つであるらしい。
以前レイ・クラウザーは、ファンドリアで部下を率いる立場にあったという事だが、その際彼がよく
多用したのが、ルーシャオにも言い放ったような、相手の自尊心をくすぐるやり方だった。
軽口めいて言い放つのがポイントのようで、必要以上の緊張を与える事なく、相手のやる気だけを十分に
引き出させる事に主眼を置いているらしい。
つまりこの場に於いては、レイ・クラウザーは多少なりとも、ルーシャオに期待をかけているという事の
裏返しでもあった。
「せめて、ちったぁ派手に飛び出してやるか。その方が、お前さんも探索し易くなるだろう」
「え?いや・・・それ、逆にやろうと思ってた事なんですが」
ルーシャオの機先を制するように、レイ・クラウザーは大胆に言い放ってみせた。
しかしよくよく考えてみると、身体能力のあらゆる面で、レイ・クラウザーはルーシャオのそれを大きく
上回っているのである。
ルーシャオがレイ・クラウザーを援護するより、レイ・クラウザーがルーシャオを援護する方が、遥かに
効率的であるという事は、火を見るよりも明らかであった。
「まぁそう遠慮すんなって。片腕しか使えなくても、俺の剣は百人規模の要塞を突破した実績があるんだ。
  二刀流が崩されたって痛くも痒くもねぇわさ」
結局ルーシャオは、レイ・クラウザーの支援を受ける事で承諾した。
と言うよりも、この美貌の超戦士が一人で勝手に飛び出していった時点で、そうならざるを得ない。
やがて、窓や扉を叩き割るけたたましい破壊音が、邸内に響き渡り始めた。

クリスタナを発見するまでは、このブジェンスカ家別荘の本家管理区分内は、誰も居ないのではないか、
とさえ思われるほどに、人の気配は皆無であった。
それが、レイ・クラウザーによる派手な脱出劇が展開されると同時に、全く様相が一変した。
一体いつの間に出現したのか、廊下や玄関ホールのそこかしこに、不気味な人影が湧き出るようにして
佇んでいたのである。
その人影の群れを掻き分けるようにして、レイ・クラウザーは利き腕で愛剣デンジャラスビューティーを
振るいつつ、一気に突破していく。
当然の事ながら、人影の群れは、クリスタナを担いだレイ・クラウザーを追うようにして、わらわらと
虫か獣のように歩き出していく。
その移動の様が、どうにも生気を感じさせない不気味さを漂わせており、ルーシャオは背筋が凍るような
思いを抱いてしまっていた。
しかしそんな中でも、彼の魔術師としての冷静さは失われていない。
ルーシャオは、クリスタナが横たわっていた客室から這い出し、人影の群れが歩き出してきた方向を、
物陰の中でじっと凝視して観察していた。
そこで、彼はある事に気づいた。
(二階の奥からの人数が一番多い・・・という事は、そこが一番重要なところだという事?)
守備兵の配置数から防衛すべき最重要拠点を割り出すという方法は、この少し前に、レイ・クラウザーが
ルーシャオに教えてくれていた、一つの探索ポイントであった。
レイ・クラウザーは、戦術分析に関しても、相当長けた人物であろう。
その助言に素直に従って、ルーシャオは人影の群れが行過ぎた階段を一気に駆け登った。
ここで彼は、慎重を期して、古代語魔法による隠密策を取った。
とにかく気配を察知されないよう、息を殺しつつ、二階奥へと向かう。
窓から射し込む薄明かりの中を、ルーシャオは少しずつ歩を進めて、その最も奥まった位置にまで達した。
観音開きの大扉が一つ、廊下の突き当たりでどっしりと腰を据えている。
鍵がかかっていたが、開錠の呪文であっさり開いた。
扉の規模の割には、さほどの広さも無い寝室のような部屋だった。
(あった!)
思わず、ルーシャオは声をあげてしまいそうになった。
牡牛の角をかたどった純銀製の装飾品が、部屋の中央の丸テーブルに、毛氈を敷いて安置されていた。
罠があってもどうする事も出来ない彼としては、意を決して手に取るしかない。
しかしそれは杞憂だったらしく、内側にユニコーンの角を隠しているその装飾品は意外な程にあっさりと、
ルーシャオの腕の中に納まった。


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