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下着姿のままではさすがに拙い。
いくらエナン本人がさほど気にしないとは言っても、屋敷を脱出した後の行動に支障が出るだろう。
隠密裏に行動を進めたいリグとしては、当然考えるべき事項であった。
使用人として潜入を果たした為、神殿警察官としての装備一式は持参していないエナンである。
あらゆる意味で、無防備だと言って良い。
「素性もバレてるし、そんな状態で捜索なんてまず無理だよ。冷静に考えて、脱出するのが一番だと
  思うんだけど」
リグの意見に、エナンは異論を挟まなかった。
彼女としてもリグに救出された時点から、そのように考えていたようである。
「脱出のプランは?」
「バッチリさ、と言いたいとこだけど、正直言って、これといった良策は無いんだよね」
ほとんど全裸に近いエナンの白い肌から視線を外しつつ、リグは地上階へと延びる階段に注意を向け、
しばらく渋い表情で階上の気配をうかがっていた。
どのようなタイミングで脱出を図るにせよ、この地階から出るには、今リグが凝視している地上への
階段を登らなければならない。
地上に出てしまえば、後は何とでもなるのだが、この階段だけは唯一の鬼門と化していた。
「僕のすぐ後ろについてくるんじゃなくて、少し距離を置いて欲しいな。斥候も兼ねて先へ行くから、
  エナンお姉ちゃんは安全を確認してからついてきて。もし屋敷の誰かに発見されても、僕だけなら、
  逃げ切れる自信あるし、それに僕に注意が集まれば、エナンお姉ちゃんの脱出も簡単になるよ」
「・・・すまない。君には世話をかけるが、その案で行かせてもらおう」
かくして、脱出プランは確定した。
リグは接近戦用の小剣と小盾をエナンに貸し、自らは短弓のみでの武装にとどめた。
これは、リグ自身は屋敷の誰かに見つかったとしても、その敏捷さで、接近戦に持ち込まれる前に
逃げ切る自信があっての事で、短弓も、どちらかと言えば、攻撃の為ではなく、敵の接近を阻む為の
牽制用として携える意味合いの方が強かった。
「じゃ、行くよ」
エナンが黙って頷くのを視界の隅で捉えながら、リグは地上階への階段を一気に駆け上がった。
音を立てずに疾走する技術は、さすがであった。
神殿警察官として隠密行動の訓練を受けているエナンでも、リグ程の技量は無い。

エナンが囚われた一方で、サラザールの部下として行動していたゴルデンは、件の化粧箱を奪取後、
とにかく詰め所を離れない事には話が進まないと素直に判断し、ほとんど躊躇する事無く、手引きの
内通者に案内されるまま、裏口から、闇に包まれた屋外へと飛び出した。
とは言え、ドワーフであるゴルデンには、人間の目には脅威となる闇も、全く障害にはならない。
官憲隊による追跡を受ける前に、そのずんぐりした重たい体を必死に駆けさせて、そのまま濃い漆黒の
闇の中へと紛れ込んだ。
(テオの奴ぁ、ついてくるか?)
それだけが唯一の懸念だったが、途中何度か裏路地を走りながら振り返ってみても、誰もついてくる
気配は見られなかった。
後でよくよく考えれば滑稽な事だが、サラザールの部下も、誰一人ゴルデンに続く者はおらず、更に
官憲隊内部に潜む内通者ですら同様であった。
(とにかく、街の外に出てみるか)
もしかすると、官憲隊は既に手を打って、各街門に閉鎖命令を出しているかも知れない。
しかし、あの襲撃の唐突さと、その後の時間経過を考えると、まだ街門が閉ざされていない可能性も
十分に高いと考えられる。
もし閉鎖されていれば、その時にまた考えれば良い事であって、今この時点で悩む必要は無い。
ゴルデンはとにかく、闇の中をひた走りに走った。
さすがに暑苦しくなってきたのか、首から上を包み隠す手拭を途中で外し、その汗臭い手拭を、今度は
化粧箱を包み込む風呂敷代わりにした。
獲物を裸のまま持ち歩く馬鹿は居ないだろう。
果たして、ゴルデンの賭けは吉と出た。
街門は、まだ閉鎖されていなかったのである。
深夜ではあるが、人通りが皆無という訳ではなく、街門も開放されている為、通門に際して、衛兵から
呼び止められる事もなかった。
(ひとまず、ブジェンスカ家の別荘じゃな)
ルーシャオが潜入している筈のブジェンスカ家別荘に向かえば、或いは今後の行動についての指針が、
何か開けてくるような気がした。
全くの偶然だが、その当のルーシャオは、同じブジェンスカ家別荘の本家支配区分において、化粧箱の
中身であるユニコーンの角を奪取した。
つまり、彼ら冒険者は対グラッフェンリード、及び対ブジェンスカにおける切り札を全て揃えた状態で
行動している事に、全員がまだ気づいていないのである。

ところが、ゴルデンが先に遭遇したのは、フォールスであった。
この無愛想な精霊使いもまた、ルーシャオと接触を取るべく、闇に紛れる格好で行動を起こしていた。
フォールスの場合は、リグやゴルデン、エナンといった面々がグラッフェンリードに集中している為、
バックアップの無いルーシャオを孤立無援にさせない為に、自らが動いた、というのが正確なところで、
当然の事ながら、化粧箱を持参したゴルデンとの合流などは、はなから視野には入っていなかった。
が、実際のところは、二人はこうしてアズバルチ郊外で偶然合流する事になった。
驚いたのは無論、フォールスの方である。
「ここで何をしている?グラッフェンリード邸に居る筈ではなかったのか?」
「いや、まぁのぅ、説明すると長くなるんじゃが・・・いや、そう長くもないか」
月明かりがほとんど望めず、真っ暗闇に近い湖畔の馬車道脇の茂みの中で、ゴルデンの赤ら顔をじっと
凝視しつつ、フォールスは唇を真一文字に結んで、仁王立ちになっていた。
仲間に隠し事をしても仕方が無い。
ゴルデンはグラッフェンリード別邸潜入後から、これまでの経緯について、簡単に説明を加えつつ、
彼が小脇に抱えている汗臭い手拭の中身を披露した。フォールスはこの場で二度、驚かされる羽目になる。
「なんでまた、そんなものを強奪したりしたんだ?」
「んなもん、わしが知るかいな。とにかく重要なもんじゃから、っつう事で、強奪作戦に参加したんよ」
エナンが潜入当初から素性がばれていた事も不可解だが、それ以上に、グラッフェンリード側が、この
化粧箱奪取に人員を割いた理由が、フォールスには分からない。
「とにかく、こんなところでそんなものを抱えたままの立ち話では、危険すぎる。ひとまずルーシャオと
  合流する事を考えるぞ」
「ブジェンスカの別荘と言えば」
お互い、暗視能力を駆使しながら湖畔の馬車道を駆けつつ、ゴルデンは更に言葉を続けた。
「あの色男氏も一緒の筈じゃったな。何か新しい情報を掴んでおらんかのぅ?」
「もしついでに接触する事が出来れば、聞いてみるのも良いだろう」
二人はまだ、レイ・クラウザーがクリスタナ救出に動いている事を知らない。
もしブジェンスカ本家がクリスタナ誘拐とユニコーンの角強奪の犯人である事実を認識する事が出来れば、
今回の事件の真相が、おおよそ見えてくるだろう。
特に、精霊使いとは思えない程の認識力と分析力に富んだフォールスならば、たちどころに推理を働かせ、
誰もが納得出来る説明を加える事も出来る。
しかしその段に至るまでには、今少し時間を要した。

グラッフェンリード別邸脱出は、思ったほど困難を伴わなかった。
と言うよりも、リグに言わせれば簡単の一言で終わる。
その理由は至極単純で、邸内の屈強な連中は、ことごとく官憲隊詰め所襲撃に人手を割かれており、
エナンの身柄を抑えておく為の人員は、ほとんど皆無と言って良かったからだ。
リグが斥候の形でやり過ごしたのは、その全員が戦闘力をほとんど持たない使用人や執事といったような
連中ばかりで、危険性の欠片も無かった。
ものの十数分で邸外へと飛び出したリグとエナンは、そのまま裏路地の陰から陰へと飛び移るようにして、
水鏡亭を目指した。
今のところ、リグの本拠地であるこの冒険者の店こそが、エナンの避難場所には相応しいだろう。
幾つもの辻を越えて、ようやくグラッフェンリードの脅威から解放されたと判断したリグは、若干足の
速さを緩めて、裾の短いケープを羽織ったエナンに振り向いた。
「実はさ、エナンお姉ちゃんは多分聞き取れなかったと思うんだけど、途中で、ちょっと面白い情報を
  小耳に挟んだんだよね」
裏路地の物陰でしゃがみ込んだエナンの隣で、リグも同様に一息入れている。
休憩がてらに雑談のつもりで切り出したグラスランナーの少年のような面を、しかしエナンは、半ば
食い入るような表情でじっと凝視していた。
「執事長と使用人筆頭らしきおばさんがひそひそ話してるのを偶然聞いたんだけどね」
曰く、グラッフェンリードの病状はここ数日、ますます酷くなる一方で、一刻も早くユニコーンの角を
奪回せねばならない、というような意味の事を話していたという。
「どうもあの口ぶりだと、やっぱりユニコーンの角はもともと、グラッフェンリード卿が最初の所持者で、
  後から何者かが強奪した、という線が強いみたいだね」
「なるほど・・・話が見えてきた」
意外に豊かな乳房を押さえ込むようにして、エナンは腕を組んだ。
今度は逆に、リグが眼鏡の奥で鋭く輝く美貌の捜査官の瞳を覗き込む番であった。
「グラッフェンリード卿は、サラザールとルスランの二人を両ブジェンスカ家に潜入させ、この二人を
  使って、ユニコーンの角密輸の罪を、いずれかのブジェンスカ家に犯させようとした。しかし皮肉な
  事に、当のグラッフェンリード卿が病に倒れ、ユニコーンの角を必要とする事態に陥った」
「だけど、公には、ユニコーンの角という禁制品を所持しているのは、ブジェンスカ家のどちらかである
  必要がある・・・だけど、自分の病気を治す為にユニコーンの角は使いたい・・・」
そこまで言いかけた時、リグはあっと驚いた顔で両手を小さく叩いた。
「そうか・・・サラザールがユニコーンの角を水鏡亭に預けたのは、ユニコーンの角そのものに確たる
  アリバイをつくる為だったのか」

リグがエナンの推理によって、ユニコーンの角が水鏡亭に預けられた当初の理由をおおまかに理解した
丁度同じ頃、そのユニコーンの角奪取に成功したルーシャオは、レイ・クラウザーが切り開いてくれた
活路を大いに利用して、本家管理区分からの脱出を、順調に進めていた。
相当暴れ倒していったらしく、レイ・クラウザーが通過したと思われる箇所は、凄まじい破壊の痕跡が
多数残されていた。
逆に言うと、レイ・クラウザーが通っていない箇所は実に綺麗そのもので、まるで台風か何かが一気に
通り過ぎていったような印象を与える。
(これほど分かり易い人も居ないですよねぇ)
半ば苦笑しつつ、ルーシャオはレイ・クラウザーが残していった破壊の爪痕を辿っていった。
そのあまりの壮絶な破壊ぶりから、彼がどこを通っていったのか、一目瞭然であった。
(うひゃあ・・・正面玄関を強引に突き抜けていっちゃってる)
もうほとんど傍若無人と言って良いくらいの暴走ぶりで、本当に人一人を肩に担いでいるのか?と
思わず疑ってしまう程の、圧倒的な破壊力を撒き散らしていった様子がありありとうかがえた。
この本家管理区分に向かう前は、ルーシャオがレイ・クラウザーの手助けになれば、と思うところも
あったのだが、この暴れっぷりを見ていると、自身のそんな考えは、レイ・クラウザー相手には非常に
おこがましいものであるという事を、痛感せざるを得ない。
(まぁ何て言うか・・・僕は僕の出来る事をやっていれば、それで良いって事でしょうか)
自身の能力が、レイ・クラウザー程の相手には、ほとんど役に立つような局面が無いという事実を
認めざるを得ない現実に、一抹の寂しさを覚えない事も無いが、今はとにかく、ここから脱出する事に
専念した方が良さそうである。
まるで爆発でもしたかのような破壊痕を見せる玄関を抜けると、前庭が続き、その向こう側に、湖畔の
馬車道へと続く門が見えた。
あまり体力には自信の無いルーシャオだが、ここは息が切れるまで、一気に駆け抜けるのが得策だと
判断し、事実そのようにした。
自分でも驚くぐらいの速さで、ルーシャオは本家管理区分から駆け出した。
我に返ると、そこはブジェンスカ家別荘の敷地から外れた、湖畔の一角である。
人気の欠片も無い真夜中の水辺というものは、本人の気の持ちようでどのような雰囲気にでも一変する。
この時のルーシャオは、ひたすら不気味さだけを感じていた。
何か、ブジェンスカ本家の追手が、息を殺してひたひたと追跡してきているような、そんな錯覚に
襲われたりするのだが、後ろを振り返ってみても、そのような気配は全く無い。
安堵した次の瞬間、ルーシャオはまるで婦女子のような甲高い悲鳴をあげ、半ば卒倒しそうになった。

「何もそんな大声で叫ばんでもええじゃろ」
ゴルデンの呆れ果てた声音が、ルーシャオに冷静さを取り戻させると同時に、羞恥心をも呼び起こした。
傍らに立つフォールスの、あからさまに蔑むような視線が痛い。
が、そんな冷徹で能面のようなフォールスの表情に、この夜三度目となる驚きの色が浮かぶ。
「お前・・・それは一体どうした?」
ルーシャオが大事そうに抱きかかえているものに、フォールスは全ての意識を奪われた。
純白のシーツにくるまれているその物体から、精霊使いだけが感じ取る事の出来る、圧倒的な波動が、
びしびしと肌に突き刺すぐらいの勢いで放射されているのである。
「その強烈なまでの生命の精霊力・・・ユニコーンの角か!?」
珍しく語気を強くして問いただすフォールスの迫力にたじろぎながら、ルーシャオは何度も頷いた。
これには呑気なゴルデンも、驚きを隠せない様子だった。
「なんと・・・入れ物と中身が一気に揃ったっちゅう事か」
ゴルデンが汗臭い手拭の包みを解いて、例の化粧箱を取り出してみせると、さすがにもう情けない悲鳴を
あげる事はなかったが、ルーシャオの喉の奥から、再び変な声音の驚声が絞り出された。
「い、一体どうなってるんですかぁ!?」
「それはこっちの台詞だ。が、こうして無事に合流し、更にユニコーンの角と化粧箱の両方の入手に
  成功した以上は、もうこんなところに長居は無用だろう。ひとまず、水鏡亭に戻るぞ」
ブジェンスカ分家に使用人として潜り込んだルーシャオとしては、一瞬どうするべきか迷っている
様子だったが、フォールスの有無を言わせぬ態度に押され、そのまま水鏡亭へ戻る事になった。
詰め所襲撃から少し時間が経過している為、アズバルチの全街門に戒厳令が敷かれ、各門衛達が厳しい
検問を実施していたが、比較的顔なじみの門衛が多い西街門まで回り込み、三人揃って街の外側から
入門してきたフォールス達に対しては、さほどの嫌疑が向けられる事も無く、すんなり通り抜ける
事に成功した。
水鏡亭では、先に逃げ込んでいたエナンとリグが三人を出迎えた。
中でも、エナンを心配していたゴルデンは、この美貌の捜査官がこうして無事に脱出を果たして、
元気な姿で出迎えてきた事を、素直に喜んだ。
尤も、エナンは自分の身に起きた不幸を、その冷徹な面には微塵も出さない。
口止めを迫られているリグも、エナンがどんな目に遭わされたのか、言うに言えなかった。
「ユニコーンの角を取り返してきたのか。たいしたものだ」
エナンは冒険者達を称賛する一方、今後グラッフェンリード卿とブジェンスカ本家に対し、どのような
出方で望むべきか、というところで悩んでいる様子でもあった。

ただ一人、未だに状況の大きな変化を知らないテオだけは、イネスの監視にひたすら腐心していた。
詰め所襲撃後、散開する形で逃走していった襲撃犯達に関する情報収集に必死になっているイネスは、
依然として詰め所内に篭もったまま、出てくる気配が無い。
当然、テオもイネスに張り付く事しか考えていない為、じっと詰め所近くの路地の物陰に潜み続ける。
ふと空を見上げると、東の峰の稜線の向こう側が、薄紫色に染まっていた。
夜明けが近い。
つまり、テオはかれこれ数時間、じっと詰め所を望む路地で張り込みっぱなしだという事になる。
さすがに眠気が凄まじい。
が、そんな睡魔など一瞬で掻き消えるような事態が、詰め所側に生じた。
思わずテオも、建物の壁に寄りかからせていた上体をはっと起こして、意識をそちらに集中させた。
オラン貴族の礼服に身を包んだ人物が、明け方の詰め所を訪れてきたのである。
異様であると言って良い。
その礼服の意匠や素材から察するに、相当高貴な人物であるという事がうかがえる。
何よりもテオの目を引いたのは、その人物が、アスティーナやクリスタナとは、また違った雰囲気を
漂わせる美女だった事であろう。
エナンのような怜悧さと、年若いクリスタナの無邪気さが同居しているような二面性を感じさせる、
どこか不思議な印象の女性だった。
年齢は、まだ二十代前半、といったところであろうか。
黄金色に輝く手触りの良さそうなロングヘアーを綺麗に結い上げ、薄い化粧で目元を整えているだけで、
必要以上に自らの美貌を装飾していないところが、より好感を持たせた。
応対に出てきたのは、泡を食ったように狼狽しているイネスであった。
アズバルチのような山間の田舎街に、これほどの美貌の持ち主で、且つオラン上級貴族の礼服を纏った
女性が未明に現れ、更にソルドバス家ではなく、単なる官憲隊の一詰め所に、単身姿を現すなど、
どこをどう取っても奇妙と言わざるを得ないだろう。
イネスが慌てふためくのも、無理はなかった。
このような展開を、遠巻きに眺めているだけでは、全く事態が掴めない。
テオはなるべく詰め所側には自分の気配や存在を悟られないように気を配りながら、その美女の声が
辛うじて聞き取れる位置にまで接近した。
そしてそのまま、じっと聞き耳を立てる。
「朝っぱらがら悪ィな。オラ見での通り、オランがら来たもんっでよ。ちょぉっちぃ、聞ぎでぇ事
  あっがら寄らせてもろたさ」
美女は、その類稀な容貌と高貴さからは想像も出来ない程の、ひどい訛りであった。


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